検診・健康お役立ち情報

毎日ドクタ- 健康かわら版 2月号

2017年 花粉症情報

産業医・毎日ドクタ-理事長 山田正樹

■2017年 スギ花粉・飛散時期
今年のスギ花粉は2月1日より浜松市、静岡市、九州南部などで飛散がはじまり、2月12日からは名古屋市、岐阜市、西日本各地でも飛散がはじまる予想です。

■2017年 スギ花粉・飛散量
花粉飛散量は前年夏の気温、日照時間、降水量に左右されます。東海地方は昨年夏の気温が高く日照時間も長かったため、2016年春よりも160%多く飛散する予想です。一方、昨年多くの台風が通過して降水量が増加した北海道、東日本は花粉飛散量が少なくなる予想です。

■花粉症対策

①天気予報で情報を収集しましょう。急に気温が上がる日や風の強い日は、飛散量が増大します。布団や洗濯物は部屋干しにしましょう。

②通常のマスクやメガネでも鼻腔に侵入する花粉を1/3に減らすことができます。コンタクトレンズに花粉が付着すると結膜炎の原因になります。こまめにコンタクトレンズを洗浄しましょう。

③オフィスや自宅に花粉を持ち込まないようにしましょう。入室前に衣類をよく拂いましょう。集塵機や空気清浄器を活用しましょう。

④午前10時から午後4時までの間は花粉が多く飛散します。ウォ-キング、運動、ペットの散歩、部屋の換気などの時間を工夫しましょう。

⑤花粉症は眼・鼻・咽頭粘膜のアレルギ-反応です。眼科、耳鼻科咽喉科、内科で坑アレルギ-薬(点眼、点鼻、内服)の相談をしましょう。

⑥花粉症がはじまりますと、他の原因(食事、化粧品)でのアレルギ-症状も出やすくなりますので注意しましょう。

⑦花粉症のため鼻閉をおこすと夜間に開口呼吸となり咽頭炎、上気道炎をおこしやすくなります。また、気管支ぜんそくや副鼻腔炎の既往がある方は花粉症により増悪することがあります。早目に医療機関を受診して対策を相談しましょう。