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毎日ドクタ- 健康かわら版 4月

毎日ドクタ- 健康かわら版 4月

― 新型コロナウイルス感染症の現状と今後の注意について ―

毎日ドクタ-理事長 山田正樹

■新型コロナウイルス感染症の現状

①国内の新型コロナウイルス感染症は大都市圏を中心に感染拡大が続いており全国で1日40人前後の感染者が発生しています。大半は感染経路につながりがある集団感染(クラスタ-)ですが、3月上旬からは感染経路が追跡できない市中感染が増加してきました。

②国内と海外の感染者数を比較すると、国内では辛うじて爆発的感染拡大(オ-バ-シュ-ト)は食い止められている状態ですが今後大規模なイベントの再開や海外(ヨ-ロッパをはじめ全世界)からの帰国者、渡航者により国内でも爆発的感染拡大(オ-バ-シュ-ト)の発生が懸念されます。拙速な自粛緩和は非常に危険です。

 

■今後の注意
①感染予防対策が長期間に及ぶと様々な規制によりメンタル面に疲労が蓄積して、時には他人を批難するような過敏な考え方をすることもあります。新型コロナウイルスの終息には今後も数ヶ月以上を要すると予想されますので、まずは長丁場に耐えられるように、あまり神経質にならず時々息抜きをしながら、大事なことは継続していきましょう。

②継続的に手洗い・手指消毒、嗽をこまめにおこないましょう。

③可能な範囲で時差出勤、テレワ-クを活用して人混みを避けましょう。

④換気の悪い環境で大勢の人が至近距離で会話をすると感染リスクが高くなります。会議は最小人数、最短時間で換気に注意してマスクを着用しておこなってください。

⑤至近距離で会話をする時や人混み・混雑した乗り物の中ではマスクを着用しましょう。

⑥PCR検査は開業医や一般病院では今後も検査できません。5度以上の発熱や激しい咳が5日以上続いた場合は(高齢者、持病のある方は2日以上)帰国者・接触者相談センタ-に電話をしてください。治療薬は急ピッチで臨床試験中です。

⑦今後は無症状感染者や発熱が37度前後の軽症感染者が増加します。誰もが知らない間に新型コロナウイルスに感染していることもあります。感染拡大、重症化させないために過労を控えてバランスの良い食事を摂り睡眠を十分確保しましょう。少しでも微熱、体調不良がある場合は決して無理をせず自宅で経過観察をしましょう。出張、旅行、イベント参加、高齢者との接触は控えましょう。

⑧自宅で体操やストレッチをして体を動かしましょう。近所の公園を散歩してリフレッシュをしましょう。