検診・健康お役立ち情報

毎日ドクター 健康かわら版 4月号

― 新年度を迎えるワ-カ-の皆様へのメンタルアドバイス ―

毎日ドクタ-理事長
山田正樹

【新年度を迎えるにあたって】

2019年4月は新元号が発表となりワ-カ-の皆様は気持ち新たに新年度を迎えられることと思います。
職場異動をされた方々や復職をされる方々は一抹の不安を抱え、また新入社員の方々は期待と緊張の中で落ち着かない日々を送っておられるかも知れません。今回は新年度を迎えるワ-カ-の皆様が気持ち良くコンスタントに仕事に臨めるようにメンタル面のアドバイスとテクニックをお話しいたします。

【円滑なコミュニケ-ションは自分からの挨拶が大切】

自分から先に挨拶をすることによってコミュニケ-ションは良くなります。上司から挨拶すれば話しやすい上司として職場環境が良くなり、新人から挨拶すれば高感度は上がり支えてくれる仲間が増えていきます。

【仕事はノ-ヒットノ-ランを目指さず先発投手の責任を果たすことから】

全ての仕事に全力投球すると体も心も破綻します。いい加減な仕事はご法度ですが自分自身の体調を把握して全力投球の日、打たせてアウトをかせぐ日、最低限5回1/3を投げきる日と使い分けて365日をコンスタントに乗り切りましょう。
仕事の習熟度には個人差がありますので確実な右肩上がり、スモ-ルステップアップを目指しましょう。

【始動を早く 時間に余裕を持つ】

始動を早くして時間に余裕が出ると行動や考え方にゆとりが生まれます。選択肢が増えて重要度の順列も見えてきます。

【何事にも過敏にならない】

余裕がなくイライラしてくると全ての事に対してピリピリして背中から『話かけるなオ-ラ』が出てきます。
周囲は話しかけづらくなり結局孤立してしまいます。過敏な気持ちで生活していると不整脈、高血圧、胃腸障害等もおきてきます。
最近、過敏になっていないか振り返って見ましょう。もし陥っていたら深呼吸をしてリセットしましょう。

【マインドフルネス瞑想呼吸とデフォルトモ-ドネットワ-ク】

仕事に埋没せずメリハリを付けるテクニックとしてマインドフルネス瞑想呼吸が注目されています。
鼻からゆっくり息を吸って、その2倍のゆっくりで口から息を吐きます。深呼吸しているときは力を抜き、息を吸っている、吐いていることのみに集中します。3分程で渋滞していた脳の神経回路がいったんリセットされ集中力が蘇ります。

デフォルトモ-ドネットワ-クとは湯船につかって何も考えずに「ふ~」と声を出した時の状態です。
脳細胞は局所的な興奮はなく特定領域が穏やかに連携した状態になっています。車で例えるとアイドリングの状態です。
余分な負担はなくアクセルを踏めば瞬時に走り出す待機状態です。1日の中で何も考えずに、ただ「ボ-」とする時間を時々つくってみましょう。スッキリして良いアイディアや閃きが生まれるかも知れません。