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毎日ドクタ- 健康かわら版 2月号 2018.01.26
一般財団法人 毎日ドクター

ピロリ菌感染症について

産業医・毎日ドクタ-理事長 山田正樹

■ピロリ菌の感染経路
ピロリ菌は正式名称をヘリコバクタ-・ピロリ菌といいます。約30年前に発見されたばかりの細菌です。自然界の土壌や沼地に生息しており人体には水や食べ物を介して感染すると考えられています。上下水道が十分に完備されていなかった世代に感染率が高く、50歳以上の世代では50%以上が感染しています。上下水道が完備されている30歳以下の世代では20%以下の感染率です。

■ピロリ菌に感染すると
感染したピロリ菌は胃粘膜に到達して生息します。胃は酸性濃度の高い胃酸を分泌して侵入してきた細菌や毒素を分解して人体を守っていますが、ピロリ菌はアンモニアを作り出す機能を持っているため、胃酸を中和しながら生息環境を作り出しています。ピロリ菌に感染した胃粘膜は慢性的な炎症反応を繰り返して萎縮性胃炎の状態となります。萎縮性胃炎が長期間に及ぶと胃粘膜に変性が始まり前がん状態となり、やがて胃がん細胞出現と進んでいきます。

■ピロリ菌の検査方法
人体にピロリ菌が侵入すると免疫反応によりピロリ菌抗体が産生されます。現在では検尿や血液検査でピロリ菌に対する抗体の有無を調べることができます。
しかしながら実際には胃粘膜に萎縮性変化がみられるかどうかが重要ですのでバリウムによる胃の画像検査や内視鏡による精密検査が大切です。
毎日ドクタ-ではNBI機能を搭載した胃内視鏡検査を本年4月より開始します。NBI機能とは波長の短い光を組み合わせて胃の粘膜に照射すると、前がん状態の荒れている粘膜が黄緑色に発色する原理を利用して、胃粘膜の状態を適確に把握して病理検査を行うシステムです。前がん状態や早期胃がんの発見に有効です。

■ピロリ菌の除菌
WHOは1994年にピロリ菌は胃がんのリスクであると認定しました。ピロリ菌感染者が必ず胃がんになるわけではありませんが、胃がん患者のほとんどはピロリ菌が陽性でした。現在は保険診療でピロリ菌に対する除菌治療ができます。除菌に成功すると胃がんの発症リスクが確実に低下しますが、除菌年齢が遅いと除菌後の胃がん発症もおこりますので若い年齢での除菌治療が推奨されています。

 
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