検診・健康お役立ち情報

毎日ドクタ- 健康かわら版 6月号

 あなたの食事は大丈夫?『新型栄養失調』を知っていますか

産業医・毎日ドクタ-理事長 山田正樹

■新型栄養失調とは
偏食が原因で起こる栄養失調で、おもにタンパク質の摂取不足により起こります。自分では注意してバランスの良い食事をとっているつもりでも、間違ったダイエットをしている人、健康診断でコレステロ-ル高値を指摘されている40代の人、70歳以上の高齢者に多くみられます。(70歳以上の5人に1人は新型栄養失調と考えられています) 理由としては ①極端なダイエットを続けるため肉を一切食べない。 ②コレステロ-ル値を気にし過ぎて肉や卵を控えている。 ③年齢とともにさっぱりとした味付けを好むようになった。麺類やお茶づけを食べる機会が増えて動物性食品を食べない。 ④運動量の低下や外出の機会が少なくなり、活動量の減少から食欲低下をおこしている。 などが考えられます。

■タンパク質の摂取は加齢現象を遅らせる
食事の中のタンパク質が減るとタンパク質不足により血液中の血漿アルブミンという物質が減少して免疫力の低下や体のむくみが起きます。また体を支える筋肉繊維が細くなります。特に高齢者では太ももの筋力が低下して転倒しやすくなります。血清コレステロール値が正常値下限のグル-プよりも正常値上限のグル-プの方が健康長寿であるという研究報告も発表されています。血清コレステロール値を気にし過ぎて肉料理や卵料理を必要以上に減らすことは全身の加齢現象に拍車をかける危険がありますので極端なダイエットは止めましょう。高血圧症、冠動脈疾患、脂質代謝異常、糖尿病、肥満症などの治療中の人は主治医と相談の上、脂質、カロリ-、塩分を程良く控えた食事を心がけましょう。

■血液検査でタンパク質をチェック
毎日の食事で大切な事は、カロリ-オ-バ-に気をつけると同時に栄養素のバランスに注意をする事です。健康長寿を目指すためには良質で低脂肪な肉料理(ヒレ肉、鶏ささみ、)や魚介類、ある程度の卵料理を摂取する事が重要です。ご自身の栄養バランスを確認するためには年2回ほど血液検査を受けてみましょう。血液中の血漿アルブミンが3.5g/dl以下ですと新型栄養失調と診断されます。その他の項目としては総コレステロ-ル値、悪玉コレステロ-ル値、HbA1C、肝機能、貧血検査などが重要です。