検診・健康お役立ち情報

毎日ドクタ- 健康かわら版 4月号

 ライフイベント法によるストレス度の自己採点

産業医・毎日ドクタ-理事長 山田正樹

ストレス・ストレッサ-とは
私たちは毎日いろいろな繋がりの中で生活をしています。人間関係、親子関係、仕事関係など様々な仕組みの中で生活をしています。当然楽しいこともあれば思い通りにならないこともあります。ストレスとは日常生活の中で発生する刺激的な要素(ファクタ-)を差します。一般的には気持ちが落ち込んだり、体に疲労が溜まるようなマイナス的な要素を考えがちですが、新車を買ったり、昇進したりするような楽しいプラス的な要素もストレスとなります。そして、その要素一つ一つをストレッサ-といいます。

ストレス反応とは
ストレスが発生すると自律神経が興奮して脈拍が早くなり血圧が上昇します。短期間のストレスは新陳代謝を活発にして細胞活性を高め健康長寿に役立ちますが、長期間にわたるストレスや多重ストレスは自律神経失調やホルモンバランスの乱れをおこして睡眠障害、高血圧、不整脈、心筋梗塞、胃潰瘍、うつ病などをおこす危険があります。

ライフイベント法とは
私たちの日常でおこる出来事のストレス度を数値化して、客観的に自分自身にどれくらいのストレスが蓄積しているかをチェックする試みをライフイベント法によるストレス度の自己採点といいます。アメリカの社会生理学者ホ-ムズ氏とレイ氏の研究を基に大阪樟蔭女子大学教授:精神科医の夏目誠氏がストレス点数表を作成しました(別表)。
結婚をストレス点数50点と計算して、配偶者の死83点、会社の倒産74点、仕事上のミス61点、人事異動58点などと数値化してあります。過去1年間をふりかえってみて自分自身の環境の変化、出来事を加点計算していきます。合計点数が150点以上であると、向こう1年の間で何らかの健康障害が起きる可能性は50%になると報告されています。

ライフイベント法の活用方法
個人差はありますが、楽しいはずの結婚も実はストレスの要因となります。しかしながら合計点数が150点以上になるためには複数のストレス要因が必要となりますので、自分自身のストレス点数の合計を意識して、加点要因を増やさない工夫をしていきましょう。誰にでも環境の変化や生活の変化はおこります。上手に変化に対応するために、しなやかで柔らかい考え方をしてコミュニケ-ションを大切にしていきましょう。

順位 ストレッサ― 点数
1 配偶者の死 83
2 会社の倒産 74
3 親族の死 73
4 離婚 72
5 夫婦の別居 67
6 会社を変わる 64
7 自分の病気や怪我 62
8 多忙による心身の過労 62
9 300万円以上の借金 61
10 仕事上のミス 61
11 転職 61
12 単身赴任 60
13 左遷 60
14 家族の健康や行動の大きな変化 59
15 会社の建て直し 59
16 友人の死 59
17 会社が吸収合併される 59
18 収入の減少 58
19 人事異動 58
20 労働条件の大きな変化 55