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毎日ドクター 健康かわら版 11月号 2019.10.31
一般財団法人 毎日ドクター

毎日ドクタ- 健康かわら版 11月

毎日ドクタ-理事長 山田正樹

― 最新版 喫煙による健康障害! 『それでもまだ吸いますか?』 ―

■タバコの煙に含まれる3大有害物質!

【有害物質その1 タ-ル】タ-ルはタバコの煙粒子の総称で俗に「ヤニ」と呼ばれる部分です。ベンツピレン、ナフチルアミン、ニトロソアミンなど60種類以上の発がん物質を含んでいます。喫煙により発症リスクが上昇する「たばこ関連がん」には肺がん以外にも、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、胃がん、肝臓がん、膀胱がん、子宮がんがあげられています。
【有害物質その2 ニコチン】ニコチンは脳内神経細胞に取り込まれてド-パミンやβエンドルフィンを放出させます。この現象が高揚感を生み出すことになりますが、ニコチンは喫煙後5分で血中濃度がピ-クとなり2時間で半減します。このため強烈なニコチン依存症が発生するわけです。またニコチンはアドレナリン分泌を高めるため血管収縮、血圧上昇、心拍増加を引き起こします。タバコを1本でも吸ったら、その瞬間に心筋梗塞発症の危険が増大します。
【有害物質その3 一酸化炭素】タバコに着火して喫煙を始めると不完全燃焼したガスを吸入します。このガスの中には一酸化炭素が含まれています。一酸化炭素は酸素を運搬するヘモグロビンに結合するため全身の組織で酸素不足が発生します。息切れ、慢性気管支炎、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、加齢現象促進が引き起こされます。

 

■主流煙より危険な副流煙による受動喫煙! 呼気煙 3次喫煙(残留受動喫煙)とは

タバコのフィルタ-を通して吸い込む主流煙に比べて燃焼しているたばこの先端から発生する
副流煙には高濃度の有害物質が含まれています。タバコの煙が見えなくなった後も有害物質の拡散は広範囲に及んでおり、風速2mの屋外ではテニスコ-ト1面~2面分拡散しています。
非喫煙者の副流煙による受動喫煙防止対策は完璧にはなされていません。また喫煙者の呼気には喫煙後数分は有害物質が呼出されています。喫煙者の髪、洋服からも有害物質は少しずつ揮発しており非喫煙者への3次喫煙(残留受動喫煙)も問題となっています。

 

■2018年度の喫煙率

2018年度の喫煙率は成人男性27.8%、成人女性8.7%です。年齢別では20歳代男性23.3%
女性6.6%で年齢とともに上昇して40歳代男性35.5% 女性13.6%となり、その後低下して
60歳代男性21.3% 女性5.4%となっています。最近、加熱式・電子タバコは有害物質が少ないと宣伝していますが加熱式・電子タバコは有害物質がゼロではなく、未知の物質を吸入することになり予測不能な健康リスクをはらんでいます。

 

■科学的に禁煙チャレンジ

数十年前の禁煙対策はニコチンガム、パッチによる代替え療法でしたが、現在は保健診療適応
による禁煙外来が確立されています(禁煙外来の利用には若干の条件があります)。ニコチンが脳細胞に取り込まれる受容体をブロックしてニコチン依存性を根本的に防止するバレニクリンという内服薬を使用します。1日でも早く科学的に節煙ではなく完全禁煙をしましょう!!

 
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