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毎日ドクター 健康かわら版 10月号 2019.10.01
一般財団法人 毎日ドクター

毎日ドクタ- 健康かわら版 10月

毎日ドクタ-理事長 山田正樹

― とっても怖い 歯周病 ―

■歯周病とは

歯周病とは歯肉(歯ぐき)、歯根膜(歯の根っこ)、セメント質(歯の構成成分)、歯槽骨(土台)で構成される歯周組織が口腔内の細菌感染により破壊されて慢性炎症が起きている状態を言います。歯周組織に炎症が起きると歯と歯肉の隙間が大きくなり、徐々に溝が深くなり、いわゆる歯周ポケットか形成されます。適切な治療がなされず慢性化すると大切な歯を失うことにもなります。

 

■歯周病と認知症の関係

最近の研究で歯周病と認知症発症に深い関連があることが分ってきました。認知症は脳の中心部にある扁桃核や海馬の神経細胞が変性壊死することにより、記憶障害や見当識障害、実行機能障害などがみられる病気です。現在、歯周病を引き起こす細菌は200~300種類ほど知られていますが、最も多い原因となる細菌はポルフィロモナス・ジンジバリス菌(pg菌)です。最近の研究ではアルツハイマ-型認知症で亡くなった方の脳細胞(扁桃核、海馬)からポルフィロモナス・ジンジバリス菌(pg菌)が発見された事例がありました。また動物実験ではポルフィロモナス・ジンジバリス菌(pg菌)が持つLPS毒素をマウスに持続的に注入すると、アルツハイマ-型認知症を引き起こす有害タンパク質であるアミロイドベ-タ-(Aβ)がマウスの脳細胞で増殖するという報告もありました。歯周病が必ず認知症を引き起こす訳ではありませんが、歯周病による慢性炎症は認知症発症の一つのリスクとして今後も研究が進んでいくと考えられます。

 

■歯周病と糖尿病の関係

歯周病による慢性炎症を放置すると血液中に炎症性サイトカインという物質が増えます。この炎症性サイトカインは膵臓から分泌され血糖値をコントロ-ルするインスリンの働きを阻害します。血糖値が下がらず高血糖の状態が続くと今度は全身の血管に炎症がおこり、炎症性サイトカインがさらに増量して、益々インスリンの作用が阻害されるという負の連鎖を起こします。歯周病の治療をすることにより糖尿病の改善がみられることが判明しています。

 

■歯周病の予防、治療

歯周病は予防が大切です。時間をかけた丁寧な歯磨きを習慣づけましょう。口腔内洗浄液による嗽もこまめに行いましょう。定期的な歯科健診、歯垢除去も行いましょう。歯周病が見つかったら歯科で適切な治療を継続しましょう。

 
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