医療トピックス トピックス
毎日ドクター 健康かわら版 7月号 2019.06.28
一般財団法人 毎日ドクター

― 食中毒を予防しましょう ―

産業医・毎日ドクタ-理事長 山田正樹

食中毒発生の状況

高温多湿の夏は食中毒が増大します。食中毒は毎年2000件以上発生しており患者数は3万人~5万人にのぼります。
細菌性、ウイルス性、自然毒性などに分類されますが夏は細菌性食中毒が急増します。発生場所は飲食店(60%)、家庭(15%)、ホテル・旅館(7%)、仕出し屋(6%)、学校(2%)、その他(10%)となっています。

代表的な細菌性食中毒の特徴

①カンピロバクタ-菌
細菌性食中毒の中で最も多く発生しています。牛、豚、鳥などの腸管に感染しています。低温、湿潤の環境下で長生きしますので冷蔵庫の過信は禁物です。加熱調理には弱い菌です。潜伏期が2日~5日と長いので原因となる食べ物の特定は中々困難です。腹痛、下痢、発熱、頭痛がみられます。

②腸管出血性大腸菌 O群‐157
牛の腸に生息している細菌です。加熱調理を原則として肉、内臓の生食はやめましょう。感染すると2日前後で激しい腹痛、下痢、血便がおこります。重症型の食中毒となり乳幼児や高齢者では死亡例もみられます。

③サルモネラ菌
鶏卵、鶏肉から発生します。家庭での食品保存、消費期限を守ることが大切です。

④腸炎ビブリオ
夏季の魚介類から発生します。調理器具から他の食品に感染することもありますので魚用、肉用、野菜用と調理器具を使い分けることも有効です。

⑤黄色ブドウ球菌
おにぎり、寿司、おつくりなどから発生します。調理人の指に付着している細菌が食品に移行して食品表面で増殖、毒素を産生します。潜伏期間は1時間~5時間と短く、耐熱性毒素のため加熱調理では予防できません。調理人の徹底した手洗いが大切です。

■食中毒予防の3原則

①食中毒菌を付けない!
入念な手洗い、調理器具の洗浄と使い分けが大切。漂白除菌を徹底すること。

②食中毒菌を増やさない!
食材購入後は速やかに帰宅して冷蔵庫に収納。また冷蔵庫に詰め込み過ぎないこと。

③食中毒菌をやっつける!
加熱調理を基本。肉、内臓の生食はやめる。ワサビ、梅干などの薬味を上手に活用。

■医療機関で診察を

腹痛、下痢、嘔吐、発熱などがみられたら直ちに医療機関を受診しましょう!!!

 
毎日ドクター 健康かわら版 6月号 2019.06.05
一般財団法人 毎日ドクター

― 梅雨入りから初夏の熱中症対策―

毎日ドクタ-理事長
山田正樹

■通勤電車内 室内での軽症熱中症に注意しましょう

5月下旬から6月になると徐々に気温、湿度が上昇してきて、やがて梅雨入りとなり大変不快な季節をむかえます。
私たちの体は気温の上昇にともなう体表温度の上昇を防ぐために自律神経が働いて血管を拡張させて体温を放出しようとします。
また、発汗作用(不感蒸泄:汗腺から蒸発していく汗)によりその気化熱で体表温度を調節しています。
1日中座りっぱなしの仕事の方、日頃あまり運動をされない方は全身の血流が停滞傾向となり代謝が悪くなっています。
そのため自律神経による血管拡張作用がスム-ズに働かなくなり、放熱反応も低下して体表温度が下がらなくなります。
加えて湿度の上昇により発汗しにくい状況となっているため、満員の通勤電車や風通しの悪い室内では体表温度が下がらず軽症の熱中症をおこしやすくなります。
予防として座りっぱなしで仕事をせず立ったり座ったり会社内でよく動くこと、普段から運動をして汗をかきやすいからだにしておくこと、シャワ-だけではなく短時間で良いので湯船につかって全身に水圧を加えることなどがおすすめです。

 

■熱中症の症状

軽症:高温、多湿の不快な環境により血管の反射が不良となり、立ちくらみ、めまい、ほてり、頭痛がおきます。
発汗作用の低下により体表温度の上昇がみられます。

中等症:水分摂取不足により脱水症状が加わると筋力低下、頻脈、血圧低下、けいれん、失神などがみられます。
中等症は点滴治療が必要です。

重症:脳の視床下部にある体温調節中枢が機能しなくなり、40度以上の発熱、昏睡、ショック症状をおこします。
重症は救急車による救急搬送が必要となります。

 

■熱中症対策

①気温の上昇や湿度の上昇に徐々に慣れていくために毎日20分程歩きましょう。ストレッチや軽めのダンベルなども有効です。発汗をおこなう汗腺の代謝が良くなると汗の出やすい体になり、気化熱により体表温度が下がり快適に過ごせるようになります。
②口渇を感じる前に、こまめな水分補給をしましょう。
③団扇や扇子で体表温度を下げましょう。
④帽子や日傘で直射日光を避けましょう。
⑤首回りや脇の通気性の良い服装をしましょう。
⑤大量の発汗時はスポ-ツドリンクを利用しましょう。適度な塩分も有効です。
⑥エアコン、扇風機などを積極的に上手に活用しましょう。

 
一般財団法人 毎日ドクター
 
一般財団法人 毎日ドクター
一般財団法人 毎日ドクター

前ページへ トップへ 次ページへ

一般財団法人 毎日ドクターコンテンツ
医療トピックス
一般財団法人 毎日ドクター
一般財団法人 毎日ドクター
一般財団法人 毎日ドクター
一般財団法人 毎日ドクター
〒450-6626
名古屋市中村区名駅一丁目1番3号 JRゲートタワー26階
Tel:052-581-2526

 
■交通機関のご案内
(いづれも徒歩にて)
●JR名古屋駅から約5分
●地下鉄名古屋駅9番出口から約5分
(JRゲートタワー地下1階入口)
●名鉄名古屋駅から約5分
●近鉄名古屋駅から約5分
一般財団法人 毎日ドクター
・内科
・耳鼻咽喉科
・眼科
・皮膚科
・精神科
・婦人科
・健康診断
・人間ドック
・産業医活動
・診療時間
診療時間は
各科で異なります。
詳しくは診療案内を
ご覧ください。
・休診日
日曜日、祝休日、
土曜日午後
一般財団法人 毎日ドクター

Copyright (C) 2012 Mainichi Clinic. All Rights Reserved.